ゲノム・ニュース
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2012年09月26日
第61回 今回のテーマは「柔よく剛を制す」・・・最強の嫌われ者〜暴走王・小川直也外伝〜
第61回 今回のテーマは「柔よく剛を制す」
澤田 今回のテーマは「柔よく剛を制す」ですね。
―― 柔道がテーマということ？ 闘い方を柔道にこだわるの？
澤田 柔道の選手って、大きな相手でも苦にしないじゃないですか。階級はあっても稽古は一緒にやっているし、俺が闘っていた重量級なんて、上は無限だから、２００キロなんて普通に闘ってましたから・・・。
―― 体格差は問題ないと・・・。
澤田 全くありませんね。むしろ、美味しい試合ですよ！ 体格差だけで目立ちますから、全試合で観客が一番面白いと思える試合になりますよ。まあ、５分もあれば倒しますよ！
―― ５分は言いすぎなんじゃ？
澤田 じゃあ、逆に３分にしますか!? 投げて固めて、３分もあれば楽勝ですよ！
―― ビッグダディーより、本当はタイトル挑戦の番だったのでは？
澤田 そんなことは、会社に言ってくださいよ！ いつになったらタイトルに挑戦させるんだ!? まあ、ビックダディーとやらを適当に倒して、会社から「次はタイトル戦お願いします」と言わせてやりますよ。
―― となると、やはり狙ってるのは藤田選手の首？
澤田 もう藤田がチャンピオンじゃ、飽きたでしょう！ 自力の違いを見せてやりますよ！
―― 自力の違いとは？
澤田 レスリングと柔道の違いですよ。１２歳のころから稽古で首絞められて、関節取られていた俺から見れば、アマレス出身者とは地力が違うでしょう。絞めと関節技の年期が違いますよ。
―― 小川選手に対しては言うことある？
澤田 基本的にないですね。まあ、俺がチャンピオンになれば、言わなくても出てきますよ！ 嫉妬深い男ですから、俺が目立てば直ぐに出てきますよ（笑）。弟子が先に行っちゃったら、プライドが許さないでしょうからね。
―― 小川、藤田というビッグネームに対して、自信はあるの？
澤田 もう年齢的に定年退職でしょう。自信とかじゃなくて、労わりの心を持ってやりますよ。二人を壊さないように、労わりのね・・・。
―― その自信はどこからくるの？
澤田 素人にはわかりませんよ。組んで相手の実力がわかるのが格闘技の世界。数年前から俺の方が上だってのは、自分でわかってますから。
―― その自信が過信にならないように祈ってるよ（苦笑）。
澤田 そういや、カシン（過信にひっかけて）もいましたね。あいつも一回、ブッ飛ばさないと・・・。
インタビューでは、今回のビッグダディー選手は眼中になかった。それよりも、藤田、小川というビッグネームに対して「労わり」という言葉を使うほどの自信ぶり。ビッグマウスがはたしてどのような闘いを展開するか。愛知大会に注目していただきたい。
ビッグマウスが結果に結びついてくれば、澤田選手の実力が本物だという証拠。証明するのは澤田選手本人。圧倒的な闘いを期待している・・・。
※ご意見、ご要望をお待ちしております。小川選手に関する質問等ありましたらお気軽にコメント欄にてご記入ください。高尾さんがそれを参考に取材、または小川選手に直接届けてくれるそうです。
【高尾淳（たかおあつし）プロフィール】
1960年代後半生まれ。証券会社勤務を経て、現在は、関東地方の私立高校教師にして生徒指導部長。つくばユナイテッド柔道のコーチも務める。1994年に故ジャンボ鶴田、2010年には小川直也の家庭教師を務め、筑波大大学院へと導く。同級の小川直也とは公私ともに交流を持つ間柄。著書に「パニックマン〜ある体育教師のパニック障害克服記」（新潮社）、「ジャンボ鶴田☆三度目の夢」（ミルホンネット）等がある。
・パニックマン 高尾淳著
ある体育教師のパニック障害克服記
飛行機や新幹線に乗ると襲ってくる「空間に押し潰される！」という恐怖。深刻でありながらもどこか少しユーモラス。「パニック発作」との6年に渡る攻防を、あえて軽妙に描いたエンタメ・ノンフィクション！
強面の生徒指導部長にして豪腕の柔道家。ストレスを溜め込む性格だという自覚は皆無。そんな体育教師が、突然、意外にもパニック障害になってしまった!?男は立場やプライドのために自分が不安と恐怖で飛行機や新幹線等に乗れなくなったことを隠し続けるが、あるとき、一種の責任感からパニック障害と向き合い、この疾患を克服しようと決意する―。その過程を軽妙に描いた体験録。
・ジャンボ鶴田☆三度目の夢 高尾淳著
【ジャンボ鶴田から大学院生、鶴田友美への転身時に一番側にいた人物、高尾淳さんの書き下ろしノンフィクション。リング上からは想像もできない普通の大学院生のジャンボが見られます！ 読むにつれ、当時のジャンボの様子が走馬灯のように思い出されました。 鶴田保子】
◆ジャンボの後は任せておけ！
高尾は俺に、「ジャンボ鶴田の再来」というが、俺は俺だから、ジャンボ鶴田を意識することはない。だが、「三度目の夢」を読んで思ったよ。四十三歳は、人生の下り坂ではないと。 偶然、ジャンボ鶴田と同じ道を歩むことになったが、俺はジャンボ鶴田を超える気でいる。絶対に負けるつもりはない。 だが、同じ大学院の先輩に対して、敬意をはらって言いたい。「鶴田先輩に開いていただいた道を、大事に歩みたいと思います」と。 推薦文・小川直也
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