2008年10月15日

猪木はフランケンシュタイナーの使い手だった!

先日の新日本プロレスで武藤選手が中邑選手の挑戦を受けたIWGP戦のフィニッシュは“フランケンシュタイナー”でした。それはいいのですが、いろいろなところで、この技は奥の手だとか切り札的な言い方をされていたので、ちょっとビックリしましたね。新日時代に、よく使っていた頃の武藤選手のイメージが強かったのですが、最近はあまり使っていなかったそうです。

僕が最初に、この技を見たのは平成3年あたりの東京ドームでスコット・スタイナーが披露した時でしょうか。その技を食らっていた武藤選手が盗んだ形になるのでしょうかね?でもその遙か前にこの“フランケンシュタイナー”を使いこなしていたレスラーがいたのです。

それは誰か?

まあ、タイトルで書いちゃったんですけどね。

アントニオ猪木です。

昭和40年後半〜50年前半によく使っていたようです。結構、知られている事だと思っていたら意外にも知らないと言われた方が何人かおられましたので、取り上げてみました。僕もビデオでしか見たことがありませんが、その証拠画像はこちら

こちらにも情報がありました。(ミック博士の昭和研究室さんより)
さて、このフランケンシュタイナーを初めて使った日本人は誰だろうということになるが、調べてみた限りでは、メキシコ帰りの百田光雄が昭和48年にこの技を月刊プロレス’73年6月号の「プロレス入門」というコーナーで公開している。百田はメキシコでこの技を覚えたのであろう。実験台は佐藤昭雄。しかしながら百田がこの技を実戦で使用したかどうかについては不明である。 さて、実戦で使った記憶が残っている日本人による最古のフランケンシュタイナーを使ったレスラーはなんとアントニオ猪木であった。猪木はこの技を昭和49年の闘魂シリーズ第二弾でジョン・トロスを相手に炸裂させている。この時はグラビアでも大きく取り上げられたが、フィニッシュにはならなかった。猪木は一体この技をどこで覚えたのか?46年にマスカラスが使ったのを覚えていたのか?もしくはメキシコ遠征経験のある柴田か星野から伝授されたのか?またまた謎は深まるのであった。 2002.11.2付記  その後の調査で、猪木がこの技を公開したのは46年の第13回ワールドリーグ公式戦5月10日四日市大会での対デストロイヤー戦であったことが判明しました。この時はデストロイヤーを見事にフォールしています。つまりマスカラスがサマーシステリー・シリーズで公開する以前に猪木はこの技を公開していたということになりますが、果たして猪木はどこでこの技を会得したのでしょうか?ますます謎が深まりました。
非常に興味深いです。これだからプロレスはおもしろい。

僕が調べたところでは、はじめて猪木さんが披露したのは、おそらく昭和45年8月2日、福岡スポーツセンターで行われたNWA世界ヘビー級王者、ドリー・ファンク・ジュニアに挑戦した時かと思われます。ただし、あくまでも原型というか失敗したような感じで不完全です。この試合は60分フルタイムの試合でしたので、技を出しつくして、思わずとっさに出したという感じでしょうか?

マスカラスや百田さんが公開したのはルチャリブレの“ウラカンラナ”という技になります。非常に似ています。僕も詳しいわけではありませんので、いろいろ調べてみたらプロレス全書という本に解説がありました。
武藤のフランケンシュタイナー
難度は超の字がつくほどに高い。技を仕掛けるタイミングはウラカンラナと全く一緒。相手と正面から対し、ドロップキックの要領で両足を飛ばし、その両足を相手の首に引っかける。フランケンシュタイナーは引っかけた足を相手の首の後ろで交差させること。
“ウラカンラナ”は ルチャリブレ独特の流れ技で丸め込むような後方回転エビ固め。“フランケンシュタイナー”は足で首を極めて後方回転しながら脳天をマットに叩きつけるような感じということです。

昭和50年前半には今の“フランケンシュタイナー”とほぼ同じ形になり、東スポ元編集局長の櫻井さんの話では、猪木さんが初披露した時は観客が、かなり驚いたそうです。当然ですね。僕もスタイナーが使った時はビックリしましたからね。

当時のこの技の正式名称は“フライング・ヘッド・シザーズ・ドロップ”と言ったそうです。そうなんです。僕らが知ってるこの名前の技は違うんです。画像は後ほど。

一説によると技をかけられた相手は受身がとりにくく、受身を失敗すれば首がマットに突っ込んでしまうので、大きな選手相手用にはこちらの方が、技をかけやすく、全体重ものせやすかったのではないかと思います。

それ以後、1990年代までフランケンタイプの“フライング・ヘッド・シザーズ・ドロップ”は封印されました。猪木さんも昭和50年後半からは使っていないと思われます。

当時は人の技をマネしたり、盗んだりすることはタブーの時代。しかもアントニオ猪木というトップレスラーがそれをしたら問題にもなります。猪木さんもそれは嫌うでしょう。要するに“フランケンシュタイナー”は猪木さんのオリジナル技だったということが考えられます。それが巡り巡って武藤選手の奥の手として使われたということになるわけです。

この“フランケンシュタイナー”(初期フライング・ヘッド・シザーズ・ドロップ)ですが、なんと猪木さんが解説していました。(櫻井康雄の『プロレス必殺技・古今東西』より)
「 相手のダメージが大きくフラフラになっていてもダメ。こっちが足を引っ掛ける前にダウンされたらこっちが自爆してしまう。相手のダメージが浅く元気でもダメ。一瞬のタイミングをはずされたら自爆してこっちのダメージが一気に増す。相手に一発タックルかパンチをかませて相手の気が抜けた時に飛び、仕掛けるのがコツ」
これは当時、櫻井さんが取材した時の猪木さんのコメントだそうなので昭和40年後半〜50年前半と思われます。

驚くべき事はビデオの映像で見ても猪木さんの身体能力、運動神経の高さ。そして21世紀のチャンピオンがフィニッシュにして話題になってしまう、この技を35年以上も前に使っていたという素晴らしさ。猪木さんの偉大さを改めて考えさせられました。→最新情報/人気プロレスランキング

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1. オイ、飛べんのかい?  [ 【腕ひしぎ逆ブログ】 ]   2008年10月17日 00:30
10.13両国の中邑戦でフィニッシュとなった武藤の“奥の手”フランケンシュタイナー。 実は猪木が元祖という 123daさん のご指摘に私はプロ...

コメント一覧

1. Posted by 通りすがり   2008年10月15日 22:05
あれは「ウラカンラナのかけ損ない」となにかの本で見ましたが、実際はどうなんでしょうね
2. Posted by 123da   2008年10月16日 12:55
>>通りすがりさん

コメントありがとうございます。

当時はウラカンラナというものが日本に入ってきていないのですが、実際かけ損なっていますから、今から見れば「ウラカンラナのかけ損ない」で正解ですね。

見方によればアントニオ・ドライバーも「ブレーン・バスターのかけ損ない」とも言えますよね。
3. Posted by 紫レガ   2008年10月17日 00:32
かけ損ないから生まれた技って結構ありますよね。
具体的にこれって出てきませんが(笑)

ご教授ありがとうございます。
さっそく技トーーク書かせていただきました。
4. Posted by 123da   2008年10月18日 05:01
>>紫レガさん

ご教授なんてとんでも。

かけ損ないとは違うかもしれませんが1.4の馳戦で猪木さんの逆釜固めは驚きました。
5. Posted by 通りすがり   2008年10月24日 18:08
ムーンサルトやシャイニングウィザードも猪木のオリジナルなんですか?
グレートムタも猪木のオリジナルとか。
6. Posted by 123da   2008年10月25日 01:37
>>通りすがりさん

コメントありがとうございます。

詳しくはないのですか知ってる限りだとムーンサルトは初代タイガーがオリジナルではないですか?それを武藤選手が盗んだのでしょうね。

シャイニングウィザードは武藤選手のオリジナルではないですか?ただ相手の体を踏み台にする動きは猪木さんや初代タイガーが使っていたことなので、そこからヒントを得たのもあるかもしれませんね。

グレート・ムタはグレート・カブキさんの流れですね。その前に猪木さんは日本人で初めて顔にペイントしてリングに上がった元祖ですよ。

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